商品誕生の背景

近江八幡の「小舟木エコ村」で目にした木箱型コンポスト。
黒土を使い風と太陽の力で匂いも虫も気にならずに、生ごみをバクテリアの力で分解・堆肥化するコンポストに魅了され、
地域の元建具職人さん2人の協力の元、2016年の滋賀県米原市協働提案事業にて活動をスタートしました。
私たちはこの事業をコミュニティビジネスの一つと捉えて、地域の木材資源の活用・地域の高齢者の仕事づくりなど、
製品販売による収益性を重視してきましたが、平成最大の自然災害をきっかけに原点に立ち戻って
生ごみを焼却から循環へシフトする手段としてツールとして普及させていきたいと強く考えるようになりました。
一人一人の力は小さくても集まれば、そして続けて行けばCO2は減らせる。
生活の中にコンポストがあるライフスタイルを目指す事業にしたいと思います。

木の駅いぶき実行委員会 代表インタビュー

自然豊かな山里で暮らす、木の駅いぶき実行委員会の代表・伊賀並正信さん。
平成最後に立て続けに襲った自然災害を機に、改めて自然と向き合い、地球に優しい循環活動を提案します。

「木の駅いぶき」とはどんな場所ですか?

ここは、なんでもできる夢の場所(笑)
もともとは滋賀県の木の駅プロジェクト実証実験で、倒木や間伐材を預かり、業者に受け渡してチップを製造してもらうために自分の田んぼだったところを整地して、作った広場。
それだけでなくこの場所に集まってくる材木を薪にして販売を始めたのが始まり。

この活動を始める前に、米原市のお茶の間創造事業というので、この地域で「みんなの家EH」というものを立ち上げて、その団体を中心に惣菜販売と甘味防災保存食「いざぜん」の製造販売を始めた。

改めて「ヒリョール&ヒリョリータ」を開発して販売されたのはなぜですか?

コンポストほどいいものはない、誰も損しないし。最高やで。
こうゆう自然豊かなところに住んでいると、やっぱり自然の未来というものがすごく気になる
温暖化はきっと地球に凄まじい影響を与えてるとおもう。
その原因はやっぱり二酸化炭素(以下CO2)。
温室効果ガスは無視してはいけないレベルになってる。

コンポストは温室効果ガス削減にそんなに役立つんですか?

いま、一つの家庭から年間約300キロの生ゴミが出ている。
それを重油を使って燃やすと、2.052倍のCO2が発生することになるんやで。約600キロや。
ゴミの輸送で発生する排気ガスや重油を精製するときのCO2も含めるともっと多い。
でも、コンポストにすれば、生ゴミもその場で処理できるし、焼却処分もしなくていい
さらに、コンポストで生まれた肥料は畑や花壇に利用できる。
な!最高やろ。

しかし壮大な計画ですね。

これだけで、地球がよくなるとはもちろん思ってないで(笑)
でもなにかアクションを起こさないと何も始まらない
そうゆうことを伝えたい。
のちの子供たちに、「あの世代は地球に対して何もいいことしてこなかった」とは言われたくないんよ。
だから自分のところでできることから始めて行くことが大切やと思う。

私たちにもできることありますかね?

ヒリョール&ヒリョリータ買って(笑)目標年間販売数は100基/年。
このくらい売れれば、CO2の削減はもちろんのこと、作ってくれている地域のおじさんたちに小遣い程度のお金も渡せる。
確かにゴミ箱に捨てるよりちょっとだけ面倒やけど。
その一手間かけてもらうだけで、循環活動に参加できる上に、過疎地のおじさんたちの仕事まで支えられる!


木の駅伊吹ではほかにも何か活動されていますか?

薪の生産は拡大しているし、余った樹木の皮も堆肥の元にしている。
木の枝はバイオマス発電用のウッドチップになるしね。
最近のヒット作は籾殻を焼いたもの、燻炭(くんたん)を作って売ってる。
ずっと、廃棄していたものが、少しづつお金に変わるようになって来た。

今試作中なのは、災害時に車椅子の人でも使える組み立て用トイレ。
全部、クスヒノキの建築材料で作っているから、軽いし消臭効果もバッチリ(笑)

それから今一番はまっているのは、ドローン。
この場所はドローンの練習場としても無料で開放してる。
ワシもここ一年、はまりまくってて。
ちゃんと飛行許可も取ってるし、意外と全国からいろんな人が飛ばしに来る。
先日も、大きな台風が来た後の長良川の鵜のコロニーがどうなったかを専門家と撮影に行ったり、近所の山々の倒木の現状を撮影したりと・・・なかなか忙しいんよ。


何もない田舎を最大限に活用されていますね。

「何もない」が武器になる時もある。
ここはだいたい800m×200mくらいの広さがあるから、飛ばしたい放題。

色々なもののプラットホームを作れる。
毎日ここにいるけど、やりたいことが次々湧いてくる。
まだまだ止まらないんよ(笑)

活動内容

■丸太買います
宅地や畑の立木処理で発生する丸太等の出荷先としてご検討ください。不要な材木を受け入れて地元のチップ工場に繋ぎます。
■薪の販売
■プレミアム薪
■いざぜん(非常食ぜんざい)の販売
ドローン練習場として無料開放
木製コンポスト ヒリョール&ヒリョリータの制作・販売

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